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統合芸術の粋マラッタ額縁

もともと彫刻に縁のある額縁ですが、祭壇画の画枠を源流とすることもあって現代の額縁というイメージより、むしろ建物の内装や家具の一部と考えたほうがいいのでは、と思えるのが初期の優れた作品が多いマラッタ額縁。

製作していたのが建築家兼装飾彫刻家と言われる人をはじめ多方面の人間がたずさわっていたとされ、本場イタリアでは別名サルヴァトール・ローザ額縁。

その流れをくむイギリスでは半マラッカ額縁とも呼ばれていたようでが、由来として伝えられるところではサルヴァトール・ローザとマラッタという二人の画家(バロック派)の名前をそれぞれ冠したものというのが通説のようで、その根拠となる記録はないというのも、いかにも額縁らしいと言えるかもしれません。