その名の通り世紀末に登場する美術様式として「世紀末美術」は、見る者に世紀末の期待感や不安感などを感じさせる作風でもあります。代表的な画家の作品にクリムトの「接吻」などがありますが、クリムトの作品には生身の人間であるがゆえ […]
後期印象派の画家たちが活躍した時代は、パリの街並みが急速に都市化しはじめた時代であったと言われています。都市化することで見慣れない街並みに変貌と遂げていくパリの姿に、後期印象派画家ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌらは、失われ […]
現存する昔の額縁を詳細に調べていくと、興味あることがいろいろわかってくると言われています。 例えば、額縁に見られる蝶番から当初は大きな祭壇画の一部であったことを裏付けたり、また絵画の中で描かれていることがある埃などから保 […]
絵画がキャンバスに描かれるようになって、今まで絵画を描いていた板絵から解放されたように一体になっていた枠が額縁へと進化を遂げていきました。このような板絵の初めとされているのがドイツのヴォルムス聖堂にある祭壇画の板絵、いわ […]
19世紀の近代美術として「新古典主義」から「ロマン主義」への移行は、1789-1799年フランス革命ののちナポレオンの帝政を経て市民社会が生み出した美術様式であると考えられているようです。特色としては現実的、写実的な描写 […]
喜多川歌麿は著名な浮世絵師の1人として、その存在は海外にも知れ渡るほどの人気ぶりであります。美人画の本家とも言われ彼の手掛ける美人画は彼女らの内面をも描き出すほどだとも言われたようです。美人画を見比べてみますと、どれもこ […]
2万年ほど前に描かれたなどとされるスペインのアルタミラの洞窟内の壁画は、現代を生きる私たちに数多くの可能性を投げかけてくれているようです。真っ暗な洞窟内の壁画の発見は、かつてそこに人々が暮らした痕跡を伝えるものでもあり謎 […]
一言で「絵画」と言いましても絵画を描く技法には、数多くの方法が試みられているようです。現代におきましても現代アートとして多くのアーティストたちが数々の作品を生み出し続けておりますが、古来からその技法を辿ってみますと「モザ […]
大きな潮流の中でも相変わらず昔ながらの金粉処理を施した画枠に拘っていた地域も残っていたことがわかっており、その変遷を示すおもしろい作品がありますのでご紹介しましょう。ロンドンにあるナショナルギャラリー所蔵の作品でJan […]
絵画と一体となった画枠を備えた祭壇画や肖像画などから発展していったとされる額縁は、収める絵画を引き立たせる目的もあってか多くのものが手の込んだ彫刻に金箔による表面処理を施すなどして競って豪華さをアピールしようとしていた感 […]